「きれい」とコンバージョンは比例しない

さて、本日は「綺麗とコンバージョンは比例しない」です。

ネットショップの接客は商品ページとなりますが、綺麗なページだからコンバージョンが良いとは言えません。極端な話ですが、写真一枚とテキストしかないページが売れているならネットショップでは「成功した」と言えます。
ページが汚いから売れないと言う方も居ますが、考えるべきは「商品を欲しい人がどういうページなら購入するか」です。

某店舗様が「縦長ページは売れる」と聞いて作った商品ページを確認したら、内容は実に薄い事がありました。同じ情報の繰り返しでページのボリューム感ありますが何を伝えたいのかよく分かりませんでした。
接客が「しつこい情報」ばかりでは購買意欲は湧きません。本当に伝えたい事だけに絞った方が訴求は当然強くなります。商品ページの長さや綺麗さはあまり関係ありません。

ある食品会社のページは、

①年配のターゲット向けに文字や画像は大きい
②食の安心と安全
③商品の品質保証
④決して安くはない

と誠実さを打ち出していました。

そのサイトを見て購入したのはスタッフの60代母親でした。

私のデザイナー視点で見れば、サイトのデザイン力は決して高くありませんでした。でも、接客としては限りなく満点です。単純に綺麗なサイトが売れるのではなく、お客様の求める内容に合わせた結果「綺麗なサイトになったから」売れるという考えが重要です。
何から始めれば分からない時は上位店舗を参考にするのはとても良いことです。しかし、接客は店舗毎に本来異なるわけです。出来ない接客を無理にしても良い結果にはなりません。

成熟期を迎えたECにおいて、求められることは「誠実な商売」です。ネットショップも結局は人対人の商売のわけで、難しく考える必要はありません。自分がお客様なら嬉しいもの、購入したくなるものを考えてみましょう。考えるべきは顧客視点になります。
昨年からO2Oやオムニチャネルという言葉をよく耳にするようになりましたが、商売の原点回帰を感じます。

ネットショップ運営代行サービスについてはこちら

ネットショップコンサルティングサービスについてはこちら